6月11日日曜日。 BURARIシリーズ第1回目が東村山市多磨全生園で行われ、 学生から社会人まで、様々なバックグラウンドをもつ人達が参加した。 記念すべき第1回目は、 路上でBURARI のロゴを作ることから始まり、 東村山市多摩全生園内にあるなごみ食堂での食事、 園内散策、資料館見学、快復者との対談、参加者同士での意見交換を通して 参加者各々がハンセン病について学んだ。 静閑な多磨全生園。 墓碑に掘られた「倶会一処」の文字。 孤独と寂しさを何度も口にするハンセン病回復者の方。 ハンセン病患者の方々が受けてきた差別は想像を絶するものであり、 快復した今でさえ苦しみ続けているという現状を目の当たりにした。 ツアー参加者は 「ハンセン病は病気自体が恐ろしく、取り返しのつかないものだと思っていたが、 今回のツアーに参加して、病気そのものより、取り巻く環境の方が重要だと感じた。 これからも差別・偏見を持たないように事実を求めていきたい。」 と感想を述べてくれた。 第1回目のツアーを通して、 私自身学んだこと、感じたことが多く、発信者として書きたいことが多々あるが、 個人的な意見となってしまう為、それは別の機会にしようと思う。 「人が歩んできた道を歩む。」 足跡が特徴的なBURARIのロゴにはそのような意味が込められている。 回復者の歩んできた人生を垣間見、 それを参加者全員で共有することで 多磨全生園に眠る御霊の反問を僅かながら感じることができたこのツアーは 意義あるものになったに違いない。 そして、これから BURARIシリーズは、ハンセン病問題を含め、 数ある社会問題に対して目的を持った若者達が ぶらりと集えるツアーとなるだろう。
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